電話で「ダイヤモンドパーソナリティーを受賞した」と知らされた。 授賞式はちょうど演奏会と重なっていて出席できない。申し訳ありませんと辞退した。ところがそれでも良いという。デビアスというダイヤモンドの会社が主催、今回が第一回だという。一緒に受賞なさるのは赤羽末吉さん。知らない方だ。 なんだか雲をつかむような不思議な気分だった。今は女優さんたちが受賞されて、華やかな賞となって続いている。一カラットのダイヤのペンダントを贈呈された。 記者発表の場で、初めて赤羽さんにお会いした。絵本作家と笛吹きにダイヤモンドを下さるって素敵な会社だと思った。赤羽さんは苦労をかけた奥様に差し上げたいと話されていた。あとで幼稚園の園長をしている大学時代の友人に、赤羽さんと一緒に受賞したのは何より素晴らしいと言われた。子供を持ったのはそれから１０年後。さっそく赤羽さんの絵本を探した。ももたろう、スーホの白い馬、日本の神話、絵本平家物語、源平絵巻物語、、、、子供の本に精魂傾けて、どれも力作。赤羽さんの子供への想いに心打たれ、お名前を知っていたことに感謝した。演奏会で「スーホの白い馬」を取り上げたのは、赤羽さんへの感謝と我が子を含めた子供たちへの願いからだ。YAS-KAZさんの打楽器に乗せて、即興的な部分も多い。スーホが音の世界から、新しい旅へと向かっていく力を得られるようにとの願いを込めて演奏した。
